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年神様を迎える正月飾り

竹治郎

竹治郎

新年を迎えるために欠かせないもの、それはお正月飾りです。
神棚にはしめ縄を、玄関にはしめ飾りを取り付け、お正月の準備をします。
正月飾りを飾ることは、その場所が清らかで神聖な場所であることを示すためであり、「年神様」がしめ縄を目印として各家庭を訪れるといわれています。

「年神様」は、神道の言い伝えにおいて五穀豊穣をつかさどる神様であり、古代から稲作を生業としていた日本人に広く信仰されてきました。米の収穫後には稲わらでつくったしめ縄を飾って天地の恵みに感謝し、来期の豊作を祈りました。
そしてその恩恵は、時代とともに意味を広げ、豊かさや家庭の幸福をもあらわすようになりました。農業を営まずとも人々は、しめ飾りで新年が「実り豊かな年」であるように祈願しています。

南魚沼市では昔から稲作が盛んなうえ、雪深い冬の季節にはしめ縄やわらじなどのわら製品をこしらえて生計を立てていた農家が多くありました。

地域によって正月飾りの種類は様々ですが、神様をお迎えする目印や、場をお清めする目的は共通して同じ意味です。
しめ縄の形状は地域によって様々です。
関東では「商売繁盛」を神様に祈願するため、にぎやかな装飾が施された「玉飾り」というものを玄関に飾る方が多いです。また、神棚には神聖な場所の結界を示す「大根〆」というしめ縄を飾ります。
稲作が盛んな南魚沼では、神棚に飾るしめ縄は独特な形状をしています。「横〆」という南魚沼のしめ縄は幅が大きく広がっているのが特徴です。
しめ縄から下がっているわらは豊作に欠かせない「雨」を表すといわれております。また、実りの証である「稲穂」も飾りつけられています。

1月7日の松の内を過ぎたらお飾りを外し、どんど焼きと呼ばれる火祭りでお飾りに宿った年神様を天におもどしします。どんど焼きは地域の神社や集会場などで行われます。
松の内が過ぎ、役目を終えた玄関飾りやしめ縄を集め、お焚き上げをします。
古くなったお守りやお札、達磨などもこの時処分することができます。

竹治郎が製作している正月飾りは国産の素材にこだわっています。
使用する稲わらは南魚沼産のもので、栽培から加工まで自社で行っております。作付面積は東京ドーム約3.5個分の14町歩、しめ飾り専用の稲わらとして稲穂が実る前の青い状態で7、8月に収穫します。それらを乾燥させ、9月から11月にしめ飾りを製作します。

お飾りの組み立て作業は、地域の職人の皆様の技術をお借りして、ひとつひとつ丁寧に組み立てておりますので、高い品質と手作りならではの温かみを感じることができます。
わらや水引を加工する熟練された技を持つ職人さんは、なくてはならない存在です。

竹治郎は南魚沼市の地域に根付いた伝統の技術を守り、次の時代に繋いでいけるよう、これからも活動していきます。

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名称 株式会社 竹治郎
住所 新潟県南魚沼市大月611-1
電話番号 025-772-7608
営業時間 4月~12月 8:00~17:30/1月~3月 8:30~17:30
定休日 土曜日、日曜日、祝日
駐車場 6台

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  • 1.年神様を迎える正月飾り・竹治郎
年神様を迎える正月飾り・竹治郎
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語り手 : 代表取締役/山本正和

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