雪が育むオンリーワンワイン
アグリコア越後ワイナリー
雪国ワインの生い立ち
四季豊かな南魚沼は元々が果樹の生産地ではなく、豪雪地帯ですので農業として果樹が栽培されたことはありませんでした。
1975年当時、旧大和町の若手議員を中心に、国の減反政策により、米に代わる新たな農産物を模索していました。そこでぶどう栽培とワイン造りが、これからの南魚沼市の農業を担っていけるのではないかと考えました。
南魚沼でのぶどう栽培は雪の降らない地域と比べるととても手間がかかり、今日まで決して平坦な道のりではありませんでした。
しかし、ぶどう栽培の経験を重ねるうちに、雪国のハンディがぶどう栽培に不利ではないことに気付きました。降り積もった雪の中は常時0℃の世界であり、地表が凍てつかず、ぶどうが凍死してしまうことはないため、ぶどうにとって快適な休息の時となります。雪が春の萌芽から秋の実りまで働き詰めの樹を癒してくれるのです。
ワイン造りへの探求
当時、日本のワインはアメリカ系品種やその交配品種といった生食用ぶどうで醸造をするのが一般的でしたが、私たちは本格的なワイン造りを目指し、日本では栽培が難しいとされるメルローやシャルドネといったヨーロッパ系品種の栽培に着手しました。
「良いワインは良いブドウから」ワイン醸造に携わる人が肝に銘じている言葉です。ワインは他のお酒とは違い、ぶどうだけを原料としたお酒です。ぶどうは酵母の働きによってワインへと姿を変えてゆくため、ぶどうの良し悪しでワインの味が決まります。
出来上がるワインは、ぶどうの特性や地域の風土を表現しなくてはならないと思います。その南魚沼の風土を感じさせるワイン造りというのが、私たちの最大の課題でした。
雪国ならではの付加価値
南魚沼市の気候は盆地特有の昼夜の寒暖差が大きく、ぶどう畑は扇状地に位置し、水はけが良いため、糖度の高い良質なぶどうが収穫できます。
ワイン醸造においては、ワイナリー内に雪室を設けて、冬の降り積もる雪を貯めておき、雪の冷気を利用し、低温でワインを貯蔵管理するという南魚沼ならではのワイン造りを行っています。また、環境への負担の軽減を図るため、化学肥料に依存しない有機栽培と土づくりを行い、被覆栽培により低農薬栽培にも成功しました。
現在では、日本ワインコンクールにおいて幾つもの賞を頂けるだけの品質のワインを、安定的に生産出来るようになりました。
私たちは「ワインは畑で生まれるもの」を信条に、今後も畑づくりと、より洗練された技術を用いて、南魚沼の風土を感じさせるワイン造りを目指していきます。
フォトギャラリー
ストーリームービー
観光情報
店舗名 | アグリコア越後ワイナリー |
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住所 | 新潟県南魚沼市浦佐5531-1 |
電話番号 | 025-777-5877 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 年中無休(元旦除く) |
駐車場 | 25台 |