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伝統の味、守り続けて100年
極み食材「山家漬」

今成漬物店

今成漬物店

代表商品『山家漬』について

『山家(やまが)漬(づけ)』はこの土地で採れた野菜山菜を、やはりこの土地で作られた銘酒『八海山』の酒粕に漬け込んだ甘口の粕漬です。『山家漬』の名付け親は新潟の文人會津八一。會津八一は西行の歌集『山家集』に因んで当店の粕漬を『山家漬』と命名して下さいました。私どもはこの命名の年を創業年として、現在までの百年以上、変わらぬ味と製法を守っております。

日本有数の豪雪地帯ですから、漬物は大切な冬の保存食として生活の中に根付いています。長期間漬ける漬物は、発酵という過程を経て、野菜をそのまま食べる以上の栄養価と美味しさの付加価値を得られる魅力的な保存食です。

旅をしていると忘れられない景色に出会います。何年経ってもふとした時に脳裏に蘇る美しい景色の記憶は旅の宝です。

よく私どもの『山家漬』を、「忘れられない味」と表現していただくことがございます。『山家漬』の味そのものを忘れられない味と言って下さる方も多いのですが、昔どこかで食べた思い出の味と同じだった、というものや、お母さんの作ってくれた粕漬の味とそっくりだった、など、心のどこかでずーっと探していたもう一度食べたい懐かしい味。そんな味が『山家漬』の中に含まれているようなのです。『山家漬』を作る私どもにもはっきりとした理由はわかりません。が、じっくりと時間をかけて熟成させるための木桶や、古い蔵の中に、遠い記憶を呼び覚ますような味に仕上げてくれる何かがいて、静かに手伝ってくれているように感じます。

よく美味しさの秘密を聞かれますが、特別なことは何もしていませんとお答えします。地元で採れた野菜を地元の酒粕に漬けるだけです。毎年味が違います。ひと桶ひと桶味が違います。桶の上下でも味が違います。野菜一つ一つで味が違います。既製品のレトルトカレーのようにいつも同じ味にはなりません。曲がったきゅうりも漬けますし、瓜の大きさも様々です。台風がくれば傷ついたナスも混ざります。悪天候で収穫が少ないからと言って、輸入品を漬ける事はしません。

美味しさは「点」ではなく、少しだけ幅があって、その幅の中に納まるように職人さんたちが仕上げていきます。そこでは経験が生かされます。当店では通常3回漬け込み作業を行いますが、最終的に味が美味しさの幅の中にない時には、4回目の漬け込みを行います。ですから、失敗はありません。時間をかければ美味しくなります。

この時間は都会では無駄とされてしまいますが、この土地ではじっくり待つことのできる豊かな時間があるのです。

この土地を旅する方には、ぜひ、この土地でないと味わえない味、景色、時間を旅の中で感じていただけたらうれしいです。雪国への旅の記憶は、決して派手ではありませんが、ふとした時に蘇る、忘れられない思い出となるはずです。

『山家漬』を旅の思い出に持ち帰っていただき、ご自宅でもゆったりと流れる雪国の時間をもう一度味わっていただきたいと思います。

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店舗名 今成漬物店
住所 新潟県南魚沼市六日町1848
電話番号 025-772-2015
営業時間 10:00 ~ 18:00
定休日 無休(臨時休業あり)
駐車場 2台

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公式ウェブサイト

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PLAY LIST

  • 1.忘れられない味「山家漬」
今成漬物店忘れられない味「山家漬」
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語り手 : 今成 要子

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